お肉マイスターの九州食肉学問所の山崎学長です。この特集ページでは、お肉を美味しくいただけるコツをご紹介いたします。第1回目のテーマは、お肉の「保管方法と解凍方法」です。
第1回 お肉の上手な保管方法と解凍方法
うま味を逃さない!お肉の正しい保管方法とは?
九州食肉学問所では、お肉を「冷蔵品」と「冷凍品」の2種類の状態で販売しています。お肉の消費期限は、冷蔵品の場合は到着してから2日以内、冷凍品の場合は、1ヶ月以内を目処に使いきってください。
「冷蔵品」は買って早めに食べるもの、「冷凍品」は長期保存用とお考え下さい。あらかじめ冷凍保存することが前提であれば、はじめから当店の冷凍便をオススメいたします。生のお肉を冷凍庫に入れると、-1.5℃~-2.0℃で凍り始めるのですが、ご家庭の冷凍庫ではこの温度帯を通りすぎるのに時間がかかり、氷結晶が大きくなります。こうすると
解凍する時にいくらうまくやってもドリップ(肉汁漏れ)が多くなり、うま味が出ていってしまうのです。美味しい状態で保管するには、お肉の冷凍と解凍に工夫が必要です。
美味しく長持ちさせる冷凍保存のコツ
「冷凍品」をそのまま冷凍庫に入れているだけでもお肉は傷んでいきます。お肉が簡易包装でビニールに包まれている場合は、ビニールは冷凍に弱いので、ちょっとした摩擦で破れる場合があります。スーパーなどで販売されている冷凍保存用バッグに入れることで、お肉は長持ちします。また、
冷凍保存用バッグに商品名や消費期限を記入しておくことも大切です。
ちょっと待って!電子レンジの解凍はNG
適切な冷凍保存を行った後は、解凍して美味しくいただくだけですが、解凍にも注意が必要です。
「解凍は時間をかけてゆっくりと行って下さい。電子レンジや流水などで急速に解凍すると、ドリップ(肉汁漏れ)が多くなり、うま味が出て行ってしまうのです。冷凍のお肉の解凍方法は、まず
「冷凍庫から冷蔵庫に移して8時間ぐらい待ちます。そして、冷蔵庫から出して、お肉が常温になった時が調理時です。夏場は温度が高いので、冷蔵庫から出して常温になるまでの時間にご注意下さい。冷凍と解凍にご注意いただき、九州食肉学問所のお肉を美味しく召し上がってください。