第4回 BBQで美味しく食べる3つのポイント編

学問所通信 特集コーナー

お肉マイスターの九州食肉学問所の山崎学長です。季節は春から夏に変わりつつあり、野外のバーベキューが楽しいシーズンがやってきます。今回はバーベキューでお肉を美味しく焼くポイント特集です。

第4回 BBQで美味しく食べる3つのポイント編

-炭火方法、焼く順番、編みの使い方-バーベキューを美味しくするコツ

ちょっと待って!炎でじかに焼かずに炭火の熱で焼いて!

 バーベキュー(以下:BBQ)でお肉を美味しくいただくためには、(1)炭の熱、(2)焼く順番、(3)網の使い方の3つのポイントがあります。まず最初の準備は、炭です。炭はクロとシロの2種類があり、2種類を同時に使うことで熱をコントロールしやすくなります。まず、牛乳パックをつかって火をおこし、その上に、すぐ焼ける黒炭を置きます。黒炭が焼けてきたら、上から白炭(※備長炭などは白炭)をおきます。これで炭火の準備はOKです。肉を焼くときに炎をたくさん出して、肉をじかに炎にあてると音が出て豪快で美味しそうですが、お肉は焦げて肉の旨味が逃げていきます。炎で焼くのではなく、炭火の熱で焼くことで遠赤外線効果もあり、より美味しくいただけます。
(※なるべく底の深いコンロを使って、肉と炭を離したほうがいいです。)

順番は、はんごうごはん→厚めの肉(鶏肉など)→薄い肉(カルビなど)

炭火を準備したらすぐ肉を焼きたいところですが、BBQを120%楽しみためには、まず、はんごう炊飯でごはんを網の上に置きます。炭火はつけたばかりでも熱をもっています。そのじわっと上がりつつある熱で時間がかかるごはんを先に炊かせると、お肉を食べる時に、遠赤外線で炊かれた極上のごはんも一緒に楽しめます。ごはんが炊けたら、炭火の熱もさらにアップしていますので、まずは、焼けるのに時間がかかる厚めのブロック肉や鶏肉からいきましょう。
その後は、カルビやウィンナー、しめにフルーツを焼くと美味しいです。

「Two fire ZONE」網は2枚つかうと便利で美味しい!

 BBQでお肉を焼き始めると、焼けているが食べきれないので一時キープしたお肉を網におきっぱなしにして焦がしてしまうことがあります。せっかくのお肉も焦がしてしまってはもったいない。美味しくいただくためには、網を2枚使うことをオススメします。コンロの片側半分に炭火を置き、その上に小さめのファイヤー用の網を一枚、片側の炭火を置いていない方には、小さめのキープー用の網を一枚おきます。ファイヤー用で焼き加減がベストになったお肉は、隣のキープー用の網に置くことで、お肉をこがさず、気持ち焦らずにベストのペースで食べれます。
楽しく食べた後の炭火の処理ですが、絶対にやってはいけないのは水をかけることです。コンロにいれたままの状態の炭火に水をかけるとコンロを傷めます。炭火はそのまま燃やし尽くすか、アルミ缶などにいれて燃えつくすまで待ちましょう。美味しいお肉を更に美味しくいただくためには、(1)炭火、(2)焼く順番、(3)網を2枚使う 以上の3つをぜひお試しください。