第2回コラム:糖質制限の仕方~初級・ダイエット!

三島学先生
糖質制限食コラム
子供の糖質制限

第2回コラム
糖質制限の仕方~初級・ダイエット!

私は、小学生、中学生時代には、前から3番目より後ろに行ったことがないチビでした。学校検診でドクターが担任になにやらヒソヒソ・・・、でも聞こえてしまいました。「この子は栄養失調だ」と。
中学時代、そのチビのせいでいやな思いをしました。親の勧めで剣道部に入りましたが、全国大会レベルの強豪校ですから、私は補欠以下でした。それでも小さな大会に出してもらったとき、体に合う胴着が無くて腰のところで段々に巻き上げていざ試合へ出たものの、ずるずる下がった袴のすそを踏んづけてスッテンコロリン、大恥をかいたのです。
それでも高校一年のとき、急に背が伸び始めて、一年間に14センチも伸びて、今の165cmになりました。

大学時代は、親から仕送りが無く、奨学金とアルバイトで過ごしましたから、これまた栄養失調で、53kgしかありませんでした。だから、あだ名も、ヒョロでした。
ところが、結婚すると、妻の愛情あふれる料理のおかげで、すくすく成長して、とうとう87kgにもなり、恰幅のいい(メタボとも言う)中年男性になりました。同時に、糖尿病予備軍から、正規の糖尿病に格があがり、予備校の90分の授業がつらくなって、とうとう辞めてしまうことになりました。

当時の食事は、朝、コンビニでレジ袋いっぱいのおやつを持って講師室に入り、昼は健康のためと100円UPの五穀米、根菜たっぷりの健康仕出し弁当を食べ、夜は、支給額いっぱいの6,000円を使い切るために、ホテルのレストランのメニューを片っ端から食べました。さらに、就寝前には、ホテルのバーでビトウィーン・ザ・シーツを飲み、部屋に戻ってハーゲンダッツを食べていました。

人気稼業の予備校講師だから、脳の栄養のため、ストレス解消のためと、糖質摂りまくりマックスでした。知らないということは、なんと恐ろしいことでしょう。
予備校講師を辞めて、時間が取れたので、糖尿病専門医に通うことになりました。しかし、良くなるどころか悪くなる一方です。同時に、熊笹茶、桑の葉茶とか、健康雑誌に載っている民間療法も試しましたが、一向に改善しません。

そんなときにめぐり合ったのが、江部式糖質制限です。私は2型糖尿病ですから、当然、「スーパー」(コラム第一回参照)で始めました。もともと、一日、昼と夜の2食でしたが、主食を抜いた代わりに豆腐1丁を食べていました。生徒が学校に行っている午前中は、栄養計算をして糖質制限食の献立を作っていました。それをブログに書いてニワカ栄養士気取りでした。
単純に、ご飯、麺、パンを食べないだけなのに、みるみる体重が落ち始めて、今では60kgを軽く切っています。服薬もリバウンドも全くありません。165cm60kg、いわゆるBMIで言うと、もっとも長生きという22前後を6年間維持しています。糖質制限で、肥満の人もやせすぎの人も適正体重になって学生時代の体型に戻りますというのは本当です。
ただし、「糖質セイゲニストin北九州」(江部式糖質制限の勉強会)のメンバーの皆さんでも、なかなか体重が落ちないという方がいらっしゃいます。糖質制限をすると、内臓脂肪から減っていくので、男性はストンと落ちますが、女性は、その体の構成上、なかなかやせられないというケースがあるようです。食べる量を我慢して、つらい運動をしても体重が減らないというお悩みごとも良く聞きます。
また、糖質制限の裾野が広がるにつれ、失敗例も聞くようになりました。だからといって糖質制限に問題があるのではなく、結局は個体差ということになるのだと思います。倹約遺伝子のせいでやせ切れないという体質の人がいるのです。
すなわち、各人の適正体重を認識することが大事で、体の中身が脂肪からたんぱく質に変わっているのに、体重だけを見ていてはいけません。食事の内容で200gくらいの変動があるのは当然なのに一喜一憂するということでもいけません。
要は、やせるための糖質制限ではなく、健康を維持するための糖質制限と考えるようにしたいと思います。そもそもダイエットとは「日常の食べ方」という意味ですから、「やせる食べ方」という使い方は誤用なのです。人類700万年の健康食として糖質過剰を制限し、たんぱく質、脂質をしっかり摂ること。すなわち、肉と卵を食べることで、同時に必要なビタミン・ミネラルも十分に摂る。そのことで、体調がいいなと感じたり、この一年、風邪を引かなかったぞという体になったりすればいいと思います。
糖尿病の怖いところは痛くもかゆくも無いのに、手足の冷え、肩こりのような小血管の損傷から始まり、心筋梗塞、脳梗塞、失明、手足の切断に至るのが怖いのです。
人生100年時代、健康寿命を維持するための「ダイエット」(日常の食べ方)が、糖質制限なのです

今月のレシピ:ソースが決め手「バンバンジー」

漢字で「棒棒鶏」と書くように、
ゆでた鶏を棒でバンバンとたたいてほぐす料理です。
お手ごろな値段なのに、
ちょっと一工夫で専門店の味になり、
リピート確定です。

バンバンジー

材料(2人分)

鶏胸肉 500g
臭み取り用に、ねぎの青いところ 1本分
しょうがの皮 一かけ分
きゅうり 1本
トマト 中1個

・ソース
ねぎ 白いところをみじん切り 1本
にんにく 細かいみじん切り 一かけ
しょうが 皮をむいてみじん切り 一かけ
オイスター 大さじ1
甜麺醤   大さじ1
豆板醤   小さじ1
ごま油   大さじ2
白ゴマ   大さじ2
糖質ゼロ酒 大さじ1
酢     大さじ1
味噌    小さじ1
しょうゆ 小さじ1

作り方

1とり胸肉を、皮をはがさず、そのままなべに入れ、水をかぶるだけ入れ、におい消しのしょうがの皮とねぎの青い部分を入れて中火でゆでます。沸騰したら火を止め、肉をひっくり返して、10分ほどおきます。

作り方

2この間に、ソースを作ります。ソースの材料の全部を容器に入れ、よく混ぜます。

3きゅうりを切ります。私は、千切りではなく、ピラーでうすくそぎ、花びらのようにお皿に盛り付けます。(※写真)

4肉を冷め切らないうちに取り出し、厚手のビニール袋に入れ、棒で袋の上からたたきます。

5肉を袋から取り出し、食べやすいように手で裂いて大きさをそろえます。

6きゅうり、トマト、肉を盛り付けて、たれをたっぷりかけて出来上がりです。

※渡り鳥のパワーの源、イミダペプチドがたっぷりということで、アスリートに人気のムネ肉ですが、実は、鉄分が牛肉や豚肉の10分の一しかありません。さすがに、毎日、ムネ肉料理というのはどうかと思います。また、一般のレシピ本では、皮をはいでいます。実にもったいない。脳の60%は脂質です。細く切ってまぜまぜしておいしく食べてください。

学長の一言

三島先生の子供のころの話はとても面白いですね。
三島先生の学生時代は栄養失調のヒョロヒョロだったそうです。

私は真逆の肥満児でした。そう子供の肥満です。
小学校3年生のころから太りはじめました。
気づいたときには体重が80kg台へ。
どんぶり飯大好き、お菓子大好きでした。

大学受験前にはさまざまなプレッシャーにより体重が100kgになってしまいました。
身長は165cmですからかなりの肥満です。

スポーツはラグビーをやっていました。
大学2年生のときに、減量を決意し、体重70kg後半へ。
その後80kg台をうろついていました。

三島先生と同じく、結婚を契機に100kgオーバーを見事達成(笑)

糖質制限食導入で80kg前後をいまはキープしています。

ですが、長年蓄えてきたお腹の皮下脂肪はなかなか落ちませんね(笑)

糖質制限食を導入してなによりもすごいのが精神面での安定でした。

私は子供のころから、カッとなりやすく、またいつも「疲れた」など不満を口にしていました。これは友人や職場での人間関係作りに大きなマイナスでした。
仕事もうまくいきません。

性格だろうと半ばあきらめていました。

糖質制限食を始めると驚いたことに、心が安定し、疲れることもなくなりました。自然と不平不満は口からでなくなりました。

どうやら私の太る原因も精神的な問題も食事にあることがわかりました。

私は

1)過食しやすく太りやすいタイプ

2)血糖値の乱降下とそれにひきおこされる感情の起伏が激しいタイプ

3)糖質に徹底的に弱いタイプ

だと思います。

試験勉強や仕事などでストレスを受けると、過食気味になります。
肉でも食べ過ぎてしまいます。
そうなると糖質を制限していても無駄で、やはり太ってしまいます。
また子供のころからの肥満児なので、ぜい肉を蓄えるのがうまいようです。
糖質制限食を導入してからは、いくぶんストレスへの対応もうまくなったようですが、それでも1か月の間に5kg程度は簡単に増えます。
ただしこうした増量は、ある程度落ち着くとするするっと元に戻ります。

血糖値の乱降下はだれしも起こりうるものですが、糖質制限食導入前は特にそれが激しかったと思われます。
忙しいときは、ラーメン&チャーハン、牛丼、カレーなどの糖質山盛りでした(笑)
毎食後、必ず眠くなる。そのとき睡眠がとれる状態でないと、イライラしてしまいます。
不平を言ったり、他人口撃をしたり・・・仕事も長続きしません・・・
夜は興奮して寝つきが悪い。
さらに糖質を求める方向にいってしまいます。

糖質制限食を始める前のことですが、
「朝コーラを飲んで元気を出す会」
「昼食後に昼寝をする会」
の会長を勝手に名乗っていました。

私は祖父に似ているとよく周りから言われました。

祖父も気性が激しいタイプでした。
他界してから聞いたのですが、実は境界型糖尿病だったそうです。
この時、はっきりとわかりました。私は「糖質に弱いタイプ」なのだと。

同じような糖質中心の生活をしていても、全員が全員こうなるわけではありません。
ラーメン&チャーハンを食べても、落ち着いているひとは落ち着いています。
太りにくいひとも大勢います。

糖質に弱いタイプのひとは、

・過食にはしりやすい

・イライラしやすい

・つねに疲労感をもっている

・愚痴がでやすい

・夜寝つけない

・集中力が続かない

ことが多いように見受けられます。

私は糖質制限食を実践し始めてから、これらの症状がまったくなくなりました。

ですが、ちょっと油断して糖質多い食事が続くと、こうした悪癖はまた顔を出し始めます。
治ったわけではないのですね(笑)

ご紹介いただいた食材

大分県産50日飼育抗生物質・合成抗菌剤無投薬どりムネ肉カット

大分県産50日飼育抗生物質・合成抗菌剤無投薬どりムネ肉カット
500g(250gx2)

大分県産50日飼育抗生物質・合成抗菌剤無投薬どりムネ肉

大分県産50日飼育抗生物質・合成抗菌剤無投薬どりムネ肉
1000g(1枚ずつ小分け・ビニル詰め)

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