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学問所通信 特集コーナー

第18回 中性脂肪とコレステロール その1

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学問所通信 特集コーナー
第18回 中性脂肪とコレステロール その1
中性脂肪とコレステロール その1

肉や卵にチーズといえば高タンパクであり、高脂質な食べ物です。
高脂質というと、どうしても連想するのが「中性脂肪」と「コレステロール」ではないでしょうか。

私が家業の肉屋をついてから丸10年経ちます。
ご来店いただいたり、ネットショップのお客さんからのご要望で

「中性脂肪やコレステロール値が高いので、脂身が食べられない」
「糖尿病(や肥満)なので、肉を控えなければならない」

とおっしゃる方が多くいます。お医者さんからそう指摘されているようです。

地元の学校給食の栄養士さんからも、
「豚肉の脂はかならず除去してください。」
 とか
「鶏モモ肉の皮と脂はかならず除去してください。」
と脂身に対する敵対心はすごいものです。

振り返って自分のたるんだお腹をみると、

「ああ、やっぱ脂身のとりすぎだろうか」
「肉を控えて、ごはんや野菜をバランスよく取ろう」_
と考えてしまいます。

しかしですよ!

お肉の量をおさえて巷でいわれるバランスのよい食事(炭水化物60%!)をしても、
運動しても、自分の体は太っていくばかり。

「なにか根本的な勘違いがあるのでは?」
と思いたくもなります。

そこでまずは、我らが大敵?中性脂肪とコレステロールをしっかりと勉強してみましょう。



中性脂肪

食べた脂がそのまま中性脂肪になるのではない??

中性脂肪(トリグリセリド)はいわば私たちが想像する脂です。
お肉の脂は中性脂肪ですし、私たちの内臓脂肪や皮下脂肪も中性脂肪です。
中性脂肪を蓄え過ぎたひとは肥満と呼ばれます。

また痩せていても血中の中性脂肪値が高いひとがいます。
血液中の中性脂肪やコレステロールが高いひとは「脂質異常症」と診断され、
「肉とか卵とか脂っこいものを控え、運動をする」ことになります。

では本当にお肉や脂と食べると血中の中性脂肪があがって
しまうのでしょうか。

食物中の脂質はほとんどが中性脂肪(トリグリセリド)として存在しています。
摂取した中性脂肪は、膵臓からでる「リパーゼ」によって

「グリセロール」と「脂肪酸」に分解されます。

このあたりは

第11回 食肉の栄養 -脂質編- >>
もご参考に。

グリセロールと脂肪酸は胆汁酸からでるミセルというものにとり込まれて、小腸の上皮細胞から吸収されるのですが、もう一度中性脂肪に再合成され集合します。
※コレステロールや脂溶性ビタミンもミセルにとり込まれます。


キロミクロン
この集合体をキロミクロンと呼びます。キロミクロンはタンパク質ですが、中性脂肪(トリグリセリド)をのせて運ぶ船みたいなものです。
※このような脂肪をのせて運ぶタンパク質をリポタンパク質と呼びます。これはのちほど。

外部由来の脂質と内部由来の脂質 図の左側を見てください

キロミクロンは、小腸で吸収されリンパ液にのり、リンパ管に拡散します。
胸管をへて静脈にたどりつきます。
そこから肝臓や、筋肉組織・脂肪組織の毛細血管を通るとき、
キロミクロンはその毛細血管にある「リポタンパクリパーゼ」でという酵素によって
再度「(遊離)脂肪酸」と「グリセロール」に分解され組織にとり込まれ活用されます。

中性脂肪をおろしたキロミクロンは「レムナント」となり、肝臓に運ばれます。

脂肪酸は筋肉をうごかす効率的なエネルギーとなります。
余分な脂肪酸は再びグリセロールと結合して中性脂肪となり、肝臓や脂肪組織に蓄えられます。

食事から摂取した中性脂肪は、脂肪酸とグリセロールへの分解・結合を繰り返しながら、
筋肉ではエネルギーとして使われます。余ったものは再度中性脂肪として、蓄えられます。

ここで大事なのは
「食事で摂取した中性脂肪は、そのまま『血液中の中性脂肪濃度』をあげるのではない」
ということです。


「脂身を多く食べた」→「血中の中性脂肪値悪化」とは簡単にはなりません。

さて脂肪酸はエネルギーとして使われるのですが、グリセロールはどうなるのでしょう。
グリセロールは余剰な脂肪酸と再度結合して、中性脂肪となり、肝臓や脂肪組織に蓄えられます。

※肝臓で蓄えられていた中性脂肪はVLDLというリポタンパク質によってさらに全身の毛細血管に運ばれ、キロミクロンと同じように、筋肉組織や脂肪組織で活用されます。

あれ? ?なんか言葉でごまかされてるけど、
結局「脂(中性脂肪)を食べる」→ 「脂肪がつく、脂肪肝になる、太るじゃないか!」
と思うかもしれません。

でも実はこの話は
「脂肪(脂質)といっしょに炭水化物(糖質)を摂取している場合」なのです。


糖質制限をした食生活を送ると、
体の中のブドウ糖(もしくはその貯蔵物としてのグリコーゲン)は枯渇します。

そうなると肝臓(一部は腎臓)はグリセロールなどから
最低限必要なブドウ糖のほとんどを作り出し供給します。血糖値は安定しますね。

また体の細胞のミトコンドリアでは脂肪酸からエネルギーをじゃんじゃん作り出します。
前にも書きましたが、これはブドウ糖からエネルギーを作るよりも大変効率的です。

つまり、中性脂肪の材料となる
グリセロールと脂肪酸はエネルギーとなってどんどん使われます。

またこのとき、肝臓では「ケトン体」がどんどん作られるようになっています。
「ケトン体」は脳はもちろん体のエネルギーとしても使われます。

誤解を恐れずにいえば
「糖質制限をしていれば、脂肪を食べても、太るヒマなし!」なのです。




コラム:脂質が持つエネルギーについて

脂肪は人間が蓄えられる理想的な燃料のもとです。
たとえば体重80kgの男性は、カロリー換算で11万キロカロリーもの脂肪を蓄えています。
フルマラソンで20回も走れる量だそうです。

これに比べて、糖質であるグリコーゲンは体内に0.2万キロカロリーが限度です。
フルマラソン1回も走れないそうです。

脂肪1gは約9キロカロリーのエネルギーをもっています。
糖質は1g約4キロカロリーです。半分以下ですね。

脂肪を燃やしたエネルギーで活動するのが、もっとも効率いいですね。
蓄えすぎはもちろん問題ですが。

では逆に、糖質を普通(多くの場合で過剰)に食べる生活をしている場合はどうなるのでしょう。


これも何度も説明していますが、糖質を食べれば、血糖値があがります。
それを抑制するために、インスリンが膵臓から分泌されます。
このインスリンのコントロールが効かないのが「糖尿病」でしたね。

インスリンは別名「太るホルモン」とも呼ばれています。

実はこのインスリンが中性脂肪を筋肉で使えないようにして、
脂肪細胞に中性脂肪を取り込むように指示を出しているんです。

驚きです!

つまり非効率なブドウ糖をエネルギーとして利用することを優先し
脂肪をエネルギーとして利用するのを抑制し、ぜい
肉として体内に蓄えるようにする(つまり太る)のです。

また余分なブドウ糖はグリコーゲンとなって蓄えられますが、
過剰なグリコーゲンは脂肪として蓄えられます。
脂肪を燃やしませんから、最悪太ることはなくても、痩せにくくなります。
現代人は糖質過剰ですから、むしろ、太る一方でしょう。

インスリンは人間の体にとてつもない悪影響を及ぼす高血糖状態というものを
グルコースを脂肪に変えることで元通りにしようとカンバっています。

そしていよいよ脂肪組織が中性脂肪を受け取れなくなった時、
血中の脂肪濃度があがるのです。これは糖質過剰な食生活では
見た目太っていなくてもそうなってしまうようです。

では「脂肪を取らず、糖質だけ摂取すればいいじゃないか?」というかもしれません。

「おにぎりダイエット」なんてのもあります。
基本的に糖質を多く含む食品は、栄養素がたりません。
小麦やご飯のアミノ酸スコアは卵や肉に遠く及びません。

また血糖値の乱高下は、さらなる糖質への欲求をうみ、過食を促します。

「糖質が糖質を呼ぶ」のです。

そして精神状態も不安定にします。
さらに血管も傷つけます。慢性炎症が発生します。
赤血球の糖化により、細胞への酸素の供給力も落ち、代謝が落ちます。

さまざまな生活習慣病への引き金となるのです。
※もちろんどれだけの糖に耐えられるかという耐糖能は個人差があります。




コラム:糖質・脂質の生活を改めよう!

子供に糖質の多い食べ物をあたえると喜んで食べますよね。
しかも取り上げようとすると、発狂状態になります。

こんな場面、子育てをしている方ならよくみかけるはずです。

たんぱく質の多いお肉や脂肪の多いチーズなどでは、このような
ことはほとんど起こりません。

糖質&脂質の多い現代人の食生活では、過食気味になっています。
食品メーカーもそうすると売れるのがわかっているので、商品には糖質と脂質を大量に使います。

しかし、糖質は脂質の燃焼を抑制しますし、糖質自体も過剰な
ものは中性脂肪に変えられ、ぜい肉として蓄えられてしまいます。ちょっとやそっとの運動では脂肪燃焼なんて夢のまた夢です。

過剰な糖質は血糖値コントロールも難しくして、
さまざまな生活習慣病を引き起こします。
糖質&脂質の食生活はすぐにでもやめるべきです。


外食や給食はコスト面からも炭水化物中心になっています。
なので執拗に「脂は少なめに!」となるのですね。
栄養士さんの言うことも一理あるわけです。ですがこれでは栄養がたりません。

最近ココナッツオイルをマーガリンがわりに食パンに塗ってたべるの
が流行っているようですが、もってのほかです。
ココナッツオイルは糖質制限と組み合わせてこそ効果がでるのです。

逆に、糖質を抑えた、たんぱく質&脂質中心の食生活は、過食になることはほとんどありません。
糖質制限をはじめた当初こそは食べ過ぎることはありますが、
それでも多くの場合で、健康的に痩せていきます。 
私の実体験からいっても、どんなに食べても最悪でも太ることはありません。

糖質を抑えれば血糖値も低く保てますし、インスリンの追加分泌もありません。
脂肪を燃やしてエネルギー生産効率もよいので、体力・気力が長続きします。

さて図にもどりましょう。
今度は図の右側を見ていきたいと思います。

人体で利用している脂質には、中性脂肪、コレステロール、リン脂質などがあります。
脂質というのは疎水性があり、水には溶けません。
つまり、そのまま血液中を流れていくことはありません。

逆にたんぱく質は通常、親水性のある部分が表面にでているので、
水に溶け込みます(不思議な感じですね。)

そこで人間は脂質をたんぱく質でくるんで、血液に溶け込ませ、全身に運んでいるのです。
このたんぱく質のことを「アポタンパク質」といいます。

このアポタンパク質で覆われた脂質を「リポタンパク質」といいます。
キロミクロンがそうでしたね。

リポタンパク質

リポタンパク質は、その大きさやどんな脂質を運んでいるかで名前がつけられています。

リボタンパクの名称。キロミクロン→一番大きい。食事から摂取した中性脂肪とコレステロールを運搬する。VLDL(超低密度リボタンパク質)→キロミクロン次に、肝臓に貯えられていた中性脂肪とコレステロールを運搬する。LDL(低密度リポタンパク質)→コレステロールを満載している。

中性脂肪を含む量は
キロミクロン>VLDL>LDLです。

キロミクロンは食事由来の中性脂肪を、VLDLは肝臓で生産された中性脂肪を、
全身の筋肉組織や細胞組織に運びます。
その時に毛細血管にあるリポタンパクリパーゼで中性脂肪は分解されとり込まれます。

そののこりはレムナント(食事由来のコレステロールを含んだまま)と呼ばれ肝臓で回収されます。

VLDLは末梢組織に中性脂肪を引き渡すとLDL(コレステロールを含んだまま)となります。
LDLは一部は肝臓にもどりますが、全身の細胞に送られ、コレステロールを供給します。糖質過剰な食生活やストレスなどで炎症を引き起こしてる場所があれば、それを修復しようとLDLが頑張ります。

LDLは悪玉コレステロールとも呼ばれるています。無実なんですけどね(汗)

LDLと聞くとHDLがでてきますね。
HDL(高比重リポタンパク)は、上記のキロミクロン、VLDL、LDLとはまったく違った役割をします。

HDLには(1)未成熟なキロミクロンやVLDLに、アポタンパク質を供給して成熟させる役割。(2)LDLからアポタンパク質を受け取る役割。(3)末梢組織で余っているコレステロールを回収して、肝臓に戻す役割があります。

HDLは善玉コレステロールとも呼ばれています。
LDLからアポタンパク質を受け取ったHDLは、充分な働きを有すまともなHDLとなります。
この流れがスムースであれば、中性脂肪値は減少し、低値だったHDLコレステロール
はどんどん増えていきます。

糖質が過剰な食生活で、インスリンが大量に分泌されていると、この流れが
スムーズにいかなくなります。

そのため、血中の中性脂肪値は高値のままとなります。
LDLは増えたままになり、アポタンパク質を返してもらえずHDLは減っていきます。
高中性脂肪、高コレステロール血症であり、脂質異常症となるわけです。
糖質中心の食生活や病院食を続けていれば、いつまでたってもこれは治りません。

弱っていくだけです。

「脂質単独」もしくは「たんぱく質&脂質」の中心の食事だと
インスリンは直接的には分泌されません。
そうなれば、体の隅々で中性脂肪をエネルギー源として利用します。
LDLは低くなり、アポタンパク質を返してもらった健全なHDLが増えていきます。
血中の中性脂肪や内蔵脂肪、皮下脂肪はどんどん減っています。

「たんぱく質」+「脂質」の食事こそが健康になる食事なのです


さて、ちらりと登場しましたが、コレステロールについては次回となります。
ケトン体についても勉強していきます。

ここ数年でコレステロールとケトン体については、驚くべき発表が相次いでいます。
まさにいままでの常識を覆すものばかりです。

知らないと損しますよ(笑)

「子供が小さいので、出来る限り安心なものを少しずつ使いたい。」
「食べ盛りの子供に、おいしいお肉をリーズナブルに。」
「夫婦ふたり。おいしいお肉を無駄なく調理したい。」
「糖質制限&MEC食のお肉を!」
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