あまり考えず思ったことをだらだらと書いてますのでご容赦ください。
40代の私が信じてきた栄養学(といってもきっちりと勉強したというわけではないですが)というものに大きなパラダイムシフトが起きようとしているように感じます。
それは栄養学のみならず、医療のあり方も変えようとしています。
食品加工メーカー、飲料メーカーそして飲食業界の存亡にすら関わってくるのではないかとさえ感じます。
「糖質制限」ということばをはじめてきいたとき、正直「また新手のダイエットか」、「糖尿病患者さんがやればいいんだよね?」と軽く考えていました。でもそれは違う。
一時的な熱狂ではなく、おおきなうねりだと思います。小手先の、見せかけの対応ではダメなのです。
糖質制限をやってると「大丈夫なの?」とよく質問されます。
専門的な回答としては程遠いかもしれないけど、こう答えるようにしています。
- 糖質制限は食事制限ではない。むしろ以前よりは(たんぱく質を)がっつり食べる。
- 糖質制限は糖質OFFではない。糖質を減らすだけ。
- 糖質制限はダイエットではない。体と心を整えること、結果体重が減る。
運動をコンスタントにきちんとできるひとは糖質とればいいと思う(笑)
それよりも気になるのが子供の糖質に対する反応です。
小学校1年(女)、幼稚園の年中組(男)、1歳児(男)と幸いにも3人の子供に恵まれました。
夫婦共働きなので、食事に細やかな目配りはできていないとは思います。
一番下の子が最近甘いものを覚えてしまいました。
例えば乳酸菌飲料。
最初のころは一口あげるだけで、あとはダメと取り上げていました。
一口が、二口、そして一本まるまる。しまいには自分で容器を奪い取って飲んでしまう。
途中で取り上げたり、空になってしまうと、次をくれとわがままをゆうようになりました。
糖質制限を始める前であれば、「しゃあないなあ」とか「あげればいいやん、静かになるけん」と思っていました。
でも泣き叫んで、転がりまくる姿は「中毒患者」のようにいまは見えてしまいます。上の子二人が小さいころにはおかしいとはまったく思わないことでした。
長男は完全に「糖質中毒」です。ごはんよりも「お菓子」を優先してしまいます。糖質が脳におよぼす影響はわかりませんが、糖質を取り上げれば、この一歳児と同じように発狂します。
長女はなぜかお菓子をほとんど食べません。ジュースもほしがりません。自分にアトピーがあるのがわかっていてこうしたものを食べると体が痒くなるのがわかっているようです。
厳しい家庭には「お菓子」や「ジュース」を子供には飲ませない、というところもありますね。
いまはその気持がわかります。
私が糖質制限を始める前までは、「甘いものを甘いと感じない」脳みそに完全になっていました。
自分自身、太った理由が糖質にあるのはうっすら気付いてはいました。
これまでチェーン店の牛丼を食べても、パンバーガーのバンズや食パンを食べても、甘いとは感じたことはありませんでした。 なので物足りない。もっと甘いもの(ジャムを塗ったり!)を摂取してもかまわないだろう。甘いジュースを食事に添えてもかまわないだろう。
完全にそんな「糖質脳」でした。
運動もろくにしないのに、痩せるわけありません。太る一方です。
でも糖質制限を始めて「野菜がものすごく甘い」と感じて自然とドレッシングは使わなくなり、以前甘く感じなかったものが、甘く感じられるようになり、ごはんやパンは欲しいとは思わなくなりました。
欧米人は日本人に比べ、インシュリンの分泌能力が高いようです。
糖質をとりすぎていても、日本人よりは糖尿病にはなりにくいのかもしれません。ただそれは極度の肥満となって現れているようです。 日本人が欧米人とおなじ程度の糖質をとろうとすれば、肥満の前に糖尿病になってしまうのでしょう。
「日本はそこまでなんないよ」
と言う方もいます。
肥満や糖尿病という社会問題を受けて、食品加工メーカー、製菓業界、飲料メーカーもあの手この手で売上をあげようと必死になっています。
「糖質オフ」や「カロリーオフ」な商品もよく見かけます。
ある商品がなにかを減らせば、顧客が欲しがるなにか(添加物やトランス脂肪酸、いや欲しいとはいってないのだけど)を増やす。しかも安く作らなければならない。
商品開発の裏側はこんな感じです。
甘いお菓子や食品がまったくなくなればいいのにとは思いません。
「利益追求」から一歩、二歩ひいて、安売りをやめ、ほんとうにいいものを作ってくれれば、医療費もかさまない、健康的な生活をみんながおくれるほんとうによい社会がくるような気がしています。