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九州肉屋.jpの歩き方(永久保存版)

全国で緊急事態宣言が解除されました。

宣言下中におきましては、多くの皆さまにショップをご利用いただきました。ありがとうございました。

感染拡大のため、少ない人数で運営しておりました。お客様にはご迷惑をおかけすることもあったと思います。
気になる点等ありましたら、遠慮なくご連絡くださいませ。

【重要なお知らせ】送料について

6月1日  ご注文分より送料を改定させていただきます。


大きな変更点としましては、・通常送料の料金変更

・「お買い物金額8640円以上で送料無料」は廃止となります。
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となります。

これまで送料無料となる金額でお買い物されていたお客様にとっては、平均して約200円~300円程度のご負担増となります。
北海道・沖縄にお届けの商品については以前よりもご負担が大きくなります。
誠に申し訳ございません。

昨年末にクロネコヤマトの送料とともにクール料金も大幅に値上がりしておりました。当店にて値上げ分を吸収できるように努めてまいりましたが、人件費や諸物価の上昇により断念せざるを得ない状況です。
商品の全般的な値上げや送料無料のお買い物金額引き上げも検討しましたが、いずれもお客様へのご負担が大きく今回の決定となりました。
大変なご負担をおかけします.良い商品を確実に迅速にお届けできるよう努めてまいります。なにとぞご理解のほどお願い申し上げます。

【0】メールが届かない!という方へ

ご注文をいただきますと、自動的に
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送信エラーなども当店にこないため、確認のしようがない状態です。
メールが届かないお客様についてはご連絡いただけると助かります。

大変ご不便をおかけします。

【1】小分けってどこまでできるの?

当店の商品詳細の「配送形態」のところに、「冷蔵タイプ」のマークがあるものは基本的にさらなる小分けが可能です。

例えば、

鹿児島産若鶏 学問所チキンモモ肉カット 500g(250gx2)

https://butcher.jp/SHOP/36100W.html

ですが、基本は250gx2パックですが、お客様によっては100gx5袋にしてほしいというご要望をいただきます。
ミンチなどでも、冷蔵タイプのものがあるものは、小分けを柔軟にお受けしています。

「配送携帯」のところに「小分け不可」とある場合には、商品規格以外の小分けはできません。

とりあえずはご希望を思い切ってご注文時にお書き添えください。

【2】アンデス高原豚は簡易包装できないの?

アンデス高原豚など、簡易包装(ビニル詰め)できない商品には「簡易包装対応不可」というマークがついています。

ですが、アンデス高原豚に限り、切り落とし風ビニル詰めをお受けしています。

ご希望の厚さにスライスした上で、半分程度にカットし、ビニル袋に詰めています。

1kgを125gX8袋に小分けしたり、500gx2袋にしたり、小分け希望に柔軟に対応しています。

こちらはご注文時に「簡易包装」をご選択されていても、自動的には対応しておりません。かならず、「アンデス高原豚切り落としビニル詰め希望」などご注文時にお書き添えください。

【3】鶏ガラって販売してないの?

鶏ガラだけでなく、豚骨、牛骨のお問合せを多くいただいております。
豚骨、牛骨は単価が低いうえに、容量が大きいため、送料負担が大きく、ネット販売はしておりません。10kg単位であれば、送料別でお見積りの上、お受けしております。

当店の仕入れ先の鈴木養鶏場の親鶏ガラであれば、1羽単位でご注文をお受けしています。

1羽分 税込み324円です。

ご注文いただければ、当店にて後から追加しております。ご注文の際にお書き添えください。

※お支払い方法が「Amazon Pay」、「Yahoo!ウォレット決済」、「コンビニネットバンク決済」の場合は当店にて注文内容の変更はできません。これら以外のお支払い方法でお願いします。

【4】追加注文がある!どうしたらいい?

追加注文がある際には、追加分だけのご注文をいれ、「同梱希望」とお書きください。送料が発生している場合にはご注文金額合計に応じて、送料を修正いたします。

またお電話やメールなどにて、追加分をご連絡いただければ、こちらにて追加いたします。その際、追加注文分のポイントは加算されません。

※お支払い方法が「Amazon Pay」、「Yahoo!ウォレット決済」、「コンビニネットバンク決済」の場合は当店にて注文内容の変更はできません。これら以外のお支払い方法でお願いします。

【5】店頭で支払い・受取をしたいのだけど!

大分市内にお住まいのお客様で、当店に来店して商品を受け取りたいという方も多くいらっしゃいます。
その際は、お支払い方法で「店頭支払い」をご選択ください。送料が発生している場合には、当店にて修正いたします。
他の支払い方法でも、ご注文時に「店頭受取希望」などご記入いただければ、同様のご準備をいたします。

※お支払い方法が「Amazon Pay」、「Yahoo!ウォレット決済」、「コンビニネットバンク決済」の場合は当店にて注文内容の変更はできません。これら以外のお支払い方法でお願いします。

【0】ご注文方法や送料、お時間指定など

ご注文方法やお支払い方法、送料やお時間指定などについては
下記「ご利用ガイド」をご覧ください。

https://butcher.jp/hpgen/HPB/entries/72.html

今後もお客様からお問合せで、みなさまにお得になりそうなことは、こちらに随時アップデートしていきます。

お肉の味はどうやって決まる? その2

こんにちは! コロナウイルスが毎日TVを賑わせていますね。感染症にかかりやすい方にとっては他人事じゃないかもしれません。
ですが基本的には過度に反応せず、自分の体調を万全にすることが大切ですね。

今回のブログは前回の続きです。

お肉の味を決める要因(復習)

詳しくは前回のブログを読んでいただくとして、お肉の味を決める要因として、

1)飼料の種類
2)肥育期間の長さ
3)畜種・血統・生産者の人柄・風土

の3つを取り上げました。
そして、1)飼料の種類についてざっと見ていきました。
すこしおさらいですが、まずは下記画像をご覧ください。

画像1 ウルグアイ産ビーフ グラスフェッド(左)vs ショートグレインフェッド(右)

3枚の画像の中のお肉は、それぞれ、左側がグラスフェッド( 牧草飼育)、右側がショートグレイン(放牧牧草後濃厚穀物飼育)です。

お肉の赤身の具合、ロース断面積の大きさがかなり違うと思います。 ステーキにカットしたものはどちらも320g程度。ショートグレイン(右)のほうがロース断面積が大きいため、厚さも薄くなります。
ショートグレインのほうには霜降りも入っています。わずかですが。ロース芯とマキの間の脂や体表側の脂肪(ロース芯とカブリの間)も多くなっています。脂が入ってきた分膨らんだ。そんな印象です。

一般的にはショートグレインのほうが、やわらかく、臭みがすくなく、ジューシーだと感じられると思います。
これがグラスフェッドが「かたい、くさい、おいしくない」とされてきた理由です(好きな人もいます)。

あくまでも平均的な話ですが、

グラスフェッドは 24~30ヶ月齢でお肉になります。離乳後は基本的に牧草と補助飼料となります。

ショートグレインフェッドは、18ヶ月齢まではグラスフェッドと同じように育てられます。18ヶ月齢を超えると、フィードロットと呼ばれる場所に集められ、穀物肥育をしていきます。
ショートグレインの場合は3か月~4ヶ月程度ですです。
トータルで22ヶ月齢ほどでお肉になります。

つまりショートグレインはグラスフェッドよりも短い月齢(割り引いて同月齢としても)でお肉の断面の大きさは2倍になった感じを受けます。

これが3~4か月と短いとはいえ、穀物肥育の威力です。穀物は太るんです(笑)

肥育期間の長さの影響

お肉の味を決める要因の2つめ

2)肥育期間の長さ

についてみていきたいと思います。

画像1で登場したグレインフェッド。
これはショートグレインですが、

・ショートグレイン
・ミドルグレイン
・ロンググレイン
と3種類あります。
ロングのほうがミドル、ショートよりも穀物肥育期間が長くなっていきます。
ロース芯の面積も比例して大きくなりますが、霜降りの度合いも多くなってきます。 ショートで日本の等級の1等級~2等級の間、ロングで3等級くらいなイメージでよいと思います。
やわらかさ、味ともにかなり違いがでてきます。

次に、ウルグアイやNZのショートグレインと日本やアメリカの穀物肥育牛の違いをみていきたいと思います。まずは下記画像をご覧ください。

画像2 国産交雑種(左)とショートグレイン(右)の違い

画像2上半分の左側が国産交雑種3等級です。その右側がウルグアイ産のショートグレインです。画像下半分の左側がそれぞれをアップで撮影したものです。

お肉になった月齢はほぼ同じ24か月程度です。
国産のほうはより霜降りが入り、断面積も大きくなっています。

牛の種類の違いによる差もあるのですが、これには穀物肥育の期間の長さが大きく影響しています。和牛や交雑種は平均して10ヶ月齢から穀物肥育をうけていきます。写真の交雑種の場合は14ヶ月ほど穀物肥育をうけたことになります。 ウルグアイ産のほうは4か月程度です。

今回画像がないのですが(想像してください)、一般的に高級霜降り肉と呼ばれる4等級とか5等級をつくるためには交雑種よりもさらに2か月以上の穀物肥育をしていきます。 黒毛和牛は霜降りが入りやすいということもあるようですが、霜降りの度合いに決定的なのは穀物肥育期間の長さです。

ちなみに日本と同じトウモロコシ中心のアメリカ産ビーフは18ヶ月齢ほどでお肉になるそうです。これはなぜか・・・いずれ(笑)

今回まとめ

穀物肥育の長さは霜降りの度合いに大きく影響します。それがお肉の大きさにも影響してきます。

グラスフェッドをどんなに飼育期間をのばしても、さほど霜降りははいりません。長く飼育した分、お肉が硬くなっていきます。 
黒毛和牛を牧草だけでどんなに長く育てても高級霜降り肉にはなりません。

さらに同じ穀物でも、トウモロコシなのか麦なのかで、霜降りの入り具合、味がかなり変わってきます。

次回は、肥育期間の長さのつづきです。牛肉ではなく、豚肉・鶏肉についてみていきたいと思います。

お肉の味はどうやって決まる? その1

ひさびさのブログ更新です(毎回これ書いてる気がしますが)。

新年一発目(もう2月ですが)、ちょっと長めの記事を書いてみました。

昨年は店頭販売を開始しました。
1年間、店頭でお客様とお話ししながら思ったのですが、

「国産」=「おいしい」+「安心・安全」

と思い込み過ぎてるお客様が多いということです。

情報の少ないまた年配の多い地域がらですので、こうした思い込みがあることも仕方ないことかもしれません。TV番組や週刊誌の情報をうのみにする傾向もあります。

「安心・安全」についてもなんだか根拠もなく国産第一主義みたいなのがあります。

一方で国産牛肉である黒毛和牛種や交雑種そして乳用種といったものが軒並み値上がりしています。
豚肉や鶏肉もですが、外国産と比べるとかなりの値段差がありますね。

「国産牛はちょっと高い」という程度ではなく、「もう手がでない」そんなレベルになってしまいました。

部位によってバラツキはあります、10年前と比べると1.5倍以上の価格になっています。和牛のウデ肉のスライスで100g600円くらいで販売していたものが、100g900円~1000円くらいになってるイメージです。

「国産を食べたい。でも値段が高い」
「外国産はなんだかこわい」

こうなると、もう
「お肉はやめとこうか。」
となってしまいます。

昨年は
「老後の生活費が2000万円不足!」
なんて話が飛び出し、
「消費税率アップ!」がありましたから、単価の高い国産牛肉への買い控えが起きるのは仕方ないことです。

「国産牛肉やめて外国産牛肉か豚肉にしとこか」

ちょっとこうなるだけで、売上って簡単に半分になります。
忙しさは変わらないのに・・・

外国産牛肉といえば、いま最も身近なのが「アメリカ産ビーフ」もしくは「オージービーフ」ですよね。 

2007年にはUS産ビーフが日本のスーパーマーケットを中心に再び出回ることになりましたが、ここ2~3年で、本格的に取扱い量が増えてきました。

これを機に、コストコなどの量販で安売りされ、焼肉屋での取り扱いが増え、「いきなりステーキ」などのステーキ屋が乱立をし始めました。これはアメリカ産ビーフあってのことです。

オーストラリア産も多く輸入されていたのですが、日本人の口にあわずあまり受け入れられませんでした。もちろん、これが好きなひとはいますが、多くのひとは苦手だったようです。
オーストラリア産は加工用やハンバーグがメインでした。味付けも濃くしないとくさい、おいしくないと評価されてきました。

ちなみに
吉野家の牛丼はアメリカ産ビーフです。
すき家の牛丼はオーストラリア産ビーフ、いわゆるオージービーフです。

吉野家の牛丼よりも味付けがこく、甘ったるいのがすき家の牛丼かなと感じています。吉野家なんて、「アメリカ産じゃないとうちの味はだせない!」と一時期牛丼販売を停止した時期がありました。

この違いの根底にはそもそもの肉の味の違いがあります。
ではいったい「肉の味」ってどうやって決まるのでしょうか。

お肉の味を決める要因はなに?

よく、
「黒毛和牛はおいしい!」とか「〇〇(銘柄)牛」はおいしいといわれます。
お店にも「黒毛和牛はありますか?」とお買い求めいただく方がいます。
「外国産はくさいから」と最初から遠慮される方もいます。

ですが結論からゆうと、肉の味を決めるのは、「産地」でも「畜種」でもありません。
肉の味を決めるのは
・飼料の種類 何を食べて育ったか。
そして
・肥育期間の長さ それをどれだけ食べたか。 
これにつきます。これで98%決まります。
その他2%の要因としては
・畜種・血統(黒毛和牛とか、ホルシュタイン種とか、アンガス種とか)・生産者の人柄・風土
です。
異論は有るかと思います。
味なんてそもそも食べた方がいかように感じるかできまるものですし。
黒毛和牛!だとか、生産者がしっかり丁寧に育ててる!と聞くと、「美味しいに違いない!」と思います。たしかにその部分もとても大切です。
一般的には毎日産地や畜種の違う牛肉を食べ比べしているわけではありません。同じ程度の霜降り具合のお肉を食べても産地や畜種まで言い当てることはなかなかでできないのが普通でしょう。

ですが、霜降り肉か、赤身肉の違いくらいははっきりと分かる方は多いと思います。
この違いは上記の「飼料の種類」と「肥育期間の長さ」で決まります。
まずはそこから見ていきたいと思います。

まとめると
お肉の味は(あなたにとっておいしいかどうかは別にして)
1)飼料の種類
2)肥育期間の長さ
3)畜種・血統・生産者の人柄・風土
で決まる。1)と2)でほとんど決まる。
ということです。

飼料の種類

いま日本で入手しやすい牛肉を飼料の種類で分類してみると

I)濃厚穀物A(+粗飼料)
II)放牧牧草(+補助飼料)
III)放牧牧草後濃厚穀物B

が挙げられます。非常におおざっぱな分類ですが。

濃厚穀物Aはトウモロコシ中心
濃厚穀物Bは麦中心
粗飼料は稲わら
放牧牧草はイネ科・マメ科の牧草
といった感じです。
牛の成長段階によって与えられる飼料はことなりますので、主に肥育段階での分類です。

I)濃厚穀物A(+粗飼料)

日本やアメリカの牛肉です。トウモロコシ中心です。霜降りが入りやすく、香りがある。やわらかい。臭みが少ないといった特徴があり、焼肉店やステーキ店で使われているお肉の大半はこちらです。国産は高いのでアメリカ産がほとんどですが(笑)
日本人の多くに親しみのある味です。日本の和牛の霜降りはアメリカ産牛肉への対抗の延長線上で生まれたといえます。

II)放牧牧草(+補助飼料)

オーストラリアやNZからの牛肉です。最近ではウルグアイやアルゼンチンからも入ってきています。
いわゆるグラスフェッドです。 今は日本でも人気ですね。ただし、昔は独特な香りがだめな日本人も多く、あまり人気がありませんでした。外食や加工食品のミンチ材として使われるのが主でした。もしくは地方のスーパーの安売りアイテムでした。牛ロース切り落とし 100g100円!なんて感じで。

(+補助飼料)とありますが、この補助飼料によって肉質にかなりの差がでます。

補助飼料=ほぼ穀物

なのですが、与える量、穀物の種類で肉の味、色、水分量がかわります。これについてはまたブログで扱いたいと思います。

硬さやどくどくの香りを解決するために、麦などの穀物を与え、若干の霜降りをいれることで肉がやわらかくなるようにしました。穀物を与えるとにおいも少なくなるようです。

III)放牧牧草後濃厚穀物B

これらはグレインフェッドと呼ばれるものになります。
 I)濃厚穀物A(+粗飼料) も
もちろんグレインフェッドなのですが、オーストラリア産やNZ産などのグラスフェッドとの対比で使われることが多いです。
一般的に放牧牧草飼育したあと出荷前に牛をフィードロットという区画に集めてきます。そこで、一定期間濃厚穀物飼育をしていきます。

穀物飼育の期間によって、
ショートグレイン
ミドルグレイン
ロンググレイン
とあります。こちらは「飼育期間」に関係してきますので、次回で触れたいと思います。

ショートグレインをひとつをとっても、放牧牧草飼育後に、どんな穀物をあたえるかで、かなり肉の味に違いがでてきます。
がっつり分けると、オーストラリアやNZ産のショートグレインフェッドとウルグアイやアルゼンチンのショートグレインではかなり違います。オーストラリア・NZは麦が主体なのに対して、南米のショートグレインはトウモロコシが多いように思われます。肉色、味わいかなり違う印象です。どちらかといえば南米のショートグレインのほうが、日本人にはあってる感じがします。
グラスフェッドでは、日本や欧州市場に受け入れられにくいので、仕上げに穀物肥育をかけて付加価値を付けたという感じです。

II)肥育期間については次回のブログで見ていきたいとおもうのですが、
簡単にゆうと肥育期間の長さは「霜降り具合」の違いになってあらわれます。霜降りが多いほど、濃厚な味でやわらかくなります。(鶏肉の場合ちょっと違いますが)
またコストにも直結するので、なるべく肥育期間を短く、霜降りを多くいれたいという誘因が働きます。昔の和牛はおいしかった!といわれる原因かもしれません。

今回のまとめ

一般的な日本人が
多くの日本人が慣れ親しんできたのが国産やアメリカ産の「トウモロコシ主体の穀物肥育」です。
日本の食肉産業は「アメリカ産ビーフ」とともにありました。
焼肉屋やステーキ屋の盛衰の歴史をみてもわかります。
アメリカ産牛肉の自由化とともに、焼肉屋やステーキ屋が一気に増えました。
一時期、アメリカ産牛肉が日本の市場から消えると、これらの飲食店は勢いを失いました。
そしてアメリカ産ビーフが復活すると勢いを取り戻しました。いきなりステーキなども登場しました。

同じ濃厚穀物飼料でもトウモロコシの変わりに大麦を与えると味わいがかなり変わります。
大麦主体の穀物肥育牛は、オーストラリアやNZで日本向けに飼育されています。
トウモコロシ主体の牛肉よりもかなりあっさりした仕上がりです。脂肪分はそれなりにありますので、やわらかいお肉です。
最近では「お米仕上げ」という売り方を見かけます。飼料米振興のための施策の結果です。
けれどもほとんどの場合で飼料の主体はトウモロコシです。お米は少し餌に混ぜてる程度だと考えてよいと思います。それでも肉の味わいには違いがでてきます。お米や麦が多くなると脂身があっさりする傾向にあります。トウモロコシが多いと脂身が薄いクリーム色になり少し濃厚な感じになるようです。

豚肉は一般的には濃厚穀物飼育です。たとえ放牧しててもメインは穀物です。こちらもアメリカや日本などのトウモロコシ主体の飼料とカナダ・ヨーロッパの麦主体ではかなり味が変わります。 一般的に前者の脂身は濃厚で、後者はあっさりです。

鹿児島黒豚などは「さつまいも」のイメージがありますが、こちらも多くの場合でトウモロコシがメインです。黒豚の場合は、「肥育期間」のほうが肉の味に影響を与えてると思われます。

鶏肉もほとんどの場合で穀物飼育です。
養鶏については「卵用」か「肉用」かで餌に対する要求度合がかなり違います。
卵用は「卵をより多く産んでもらう」ことが目的です。肉用は「より多くのお肉をつけてもらう」ことが目的となります。そして鶏肉については肥育期間は牛や豚とは少し違う形となってあらわれます。

ということで次回のブログは「肥育期間の長さ」です。

赤身ステーキはどうやってやく?

九州牧草牛が入荷しました

6月中旬に九州牧草牛が入荷しました。 九州牧草牛は出荷前最低6か月以上はマメ科イネ科の飼料のみで育てます。その間に細胞は入れ替わり、完全に?(笑)牧草飼育牛となります。 

3年前から始めた九州牧草牛プロジェクト いろいろありましたが、今年いっぱいで一旦終了となります。 牧草だけではなかなか育ちません(笑) 日本とくに九州でこれをやろうとするとなかなかの値段のお肉になってしまいます(涙)

リブロース、サーロイン、カイノミ、ササニクなどはお買い求めいただけますので、お問い合わせください。

牧草で育ったガチ赤身肉は豪快に厚切りのステーキでいきたいところ。でもみなさんなかなか抵抗感があるようです。ステーキの中がきちんと焼けてるかって不安ですよね。毎日焼いてるシェフの方なら経験と勘でなんとかするかもしれませんが。

焼け具合に不安があるなら科学的方法で。

お肉がきちんと焼けているか、お好みの焼き具合でやけているかは、科学的方法に頼るのが一番です。 とっても大したことはありません。「肉温度計を使う」これがベストです(笑) 実はPokeMethodというお肉の焼け具合を指で押したときの弾力で判断する方法もあります。でも熱いです(笑) 肉温度計はネットでも1000円くらいで売っているので常備しておきたいですね。

ローストビーフなどを作るときもそうなのですが、肉温度計で中心温度を確認しながら調理すると、まずはずしません。 レアが好きな方は中心温度が55℃~65℃がおすすめです。それ以上の温度では、ミディアムレア、ミディアム、70℃を超えるとウエルダンとなります。

上の画像は中心温度55度くらいのレアです。 中心部がちょっと生生しく見えますね。 でも冷たくもなく、生肉!という感じではありません。気になる方は火を止めて、もう少し蒸らせばいいかもです。

ちなみに私は赤身肉を焼くときは「黒豚リーフファットラード」をたっぷりひいて、揚げ焼きにしていきます。ある程度焼けたら、塩コショウとブラックペッパーをお肉にまんべんなく振りかけます。あとは余熱で温度管理。 外側はカリッカリ、中はレア。本格的なレストランで食べてる気持ちになれますよ。

赤身肉とはなんぞや

自宅で仕事をしていると、先代から電話がかかってきました。
「NHK BSを見ろ」と。

いわゆる「おいしい赤身肉」特集でした。

途中からだったので、全体像はわかりません。

まず目に飛び込んできたのはフランスのバサス牛でした。

フランスバサス牛

すべての生産者がそうだとはかぎりませんが、このバサス牛の生産者は放牧牧草飼育とのことでした。

出荷年齢はなんと4歳

日本では経産牛か趣味レベルじゃないとありえない年齢です。

放牧地にはマメ科のクローバーが群生していました。

ですが、話をきいていくと、肉をおいしくするためには、「穀物が必要」とのことで、一日一回穀物飼料を与えていました。

これで納得しました。
牧草のみで飼育するには、サーロインの芯面積が大きかったためです。牛自体も一回り大きい印象を受けました。

日本のホルスタイン種ヌキ(約2歳で出荷)に似た肉質でした。
等級的には1等級に限りなく近い2等級とういうところでしょう。
出荷月例が2倍長いのでバサス牛の肉色は経産牛のそれに近いものでしたが。

このバサス牛をおいしく出すというレストランが登場しました。
そこではこのバサス牛を吊るして熟成していました。

4歳ともなるとやはり歯ごたえが出てくるので、ある程度熟成をかける必要があるのでしょうね。

その次はアルゼンチンの牛肉でした。
アルゼンチンブラックアンガス
高校時代の地理でならった懐かしいことば「パンパ」がでてきました。
起伏が少ない平坦な草原が広がっています。
牧草の主体はライグラスでした。こちらはイネ科ですね。

出荷年齢はフランスバサス牛の半分の2歳。

ブラックアンガス種ということでしたが、放牧されているのはいろいろいました。

穀物飼料給餌については確認できませんでした。

2歳で出荷するということで、肉質も柔らかいのでしょう。熟成をかけずに食べるのがいいとゆうことでした。

どこかNZ産グラスフェッドに似ている感じがしました。

さて、日本でも赤身肉がブームです。まあ霜降り肉の値段が高くてなかなか食べれないといった側面もあるのですが。

一言に赤身肉といっても大きく2種類あります。

ひとつは、番組に登場したバサス牛や、日本の1等級~2等級クラスの肉牛です。
こちらは基本的には、牧草(日本ではほとんど乾燥稲わら)と穀物が給餌されています。
穀物の割合が高くなれば、より大きく、そして霜降りが入るようになり、等級が3、4と上がっていきます。

アメリカ産の赤身も基本的にはこのタイプです。
NZ産やオーストラリア産は牧草主体で育て後、出荷までに穀物を与えて肉質をあげていきます。
これらは穀物を与える期間によって、ショートグレイン、ミドルグレイン、ロンググレインと呼ばれています。

見た目は赤身ですが、穀物飼料の影響をかなり受け、肉質はやわらかく(脂が交雑する)、臭みがすくない肉質になります。
また与える牧草の種類そして穀物の種類によって、肉の味は変わります。

当学問所の九州赤身牛はこのタイプの赤身になります。
九州赤身牛
画像は九州赤身牛30日熟成の骨付きロースです。 5cm厚です。
とてもおいしいです(笑) レアでガシガシ食べます。
九州赤身牛の骨付きロースはネットでは販売していませんが、お問い合わせいただければ販売可能です。

もう一の赤身肉はは、グラスフェッド(牧草飼育牛)と呼ばれるものです。
NZでは放牧牧草飼育が主体です。脂肪分の少ない赤身になります。
この手の赤身は昔日本で「かたい、くさい、おいしくない」と評判が芳しくありませんでした。
いまの人気がほんと嘘のようです(笑)

下の画像は当店の「九州牧草牛」です。
九州牧草牛
こちらは完全に牧草飼育ではありません。
2歳くらいまでは稲わら+穀物である程度体格づくりを行い、出荷前6か月は完全にマメ科・イネ科の牧草のみで育てています。牧草を給餌しだすと、牛が痩せて(健康的に!)、枝重量が減ってしまうという、まことにもったいないことをしています(笑)
脂身は牧草の影響で黄色くなっています。脂身だけではありません。内臓類もとてもきれいなんです。
とくにセンマイ、ハチノスというのはきれいな黄色になっています。
また小腸・大腸をとりまく脂も少なく、腸が強く弾力があります。
このため、牧草牛はほとんどといっていいくらい病気をしません。

これは穀物で育った牛ではありえないといっていいでしょう。
黒毛和牛の小腸などは脂がとりまき、小腸は軽くひっぱっただけでブツブツと切れます。

人間も同じなのですが、腸が弱くなると感染症などに弱くなるもの。

だからといって、牧草を食べても人間は健康になりませんからご注意ください(笑)

ミンチの秘密

ミンチ

いろんな料理に使えるし、値段も安いので、便利なアイテムですよね。
当店のネットショップでもミンチはとてもよく売れます。

でもミンチに対して不安をお持ちの方も多いようです。

脂身が多いんじゃないかとか、変な肉混ぜてるんじゃないかとか。

ヨーロッパでも、牛肉ミンチに馬肉が混入していたと大騒ぎになりました。

またマクドナルドがピンクスライム肉(薬剤使用)を使用しているとの話も世間をにぎわせました。

思い起こせば日本でも、ミートホープという会社があらゆる肉のくずというくず肉をかき集めてミンチにして、某生協さんなんかのコロッケに使用していた事件もありました。

毒餃子事件も、段ボール肉まん事件(懐かしい・・・)も、ミンチが使われた食品です。

不安のあまり、お肉の塊を自分で購入して、ミンチを挽く方も少なくはありません。

はっきりいいます。

ミンチは不安です(笑) いろんなことができます。儲けようと思えば思うほど・・・

それではミンチではどんなことができるのか。今日はその秘密のひとつをご紹介してみたいと思います。

下記画像は、交雑種2等級のリブロースカブリという部位です。カブリも赤身が少ない部分を厚めに切り落としたものです。脂身比率はざっと70%程度でしょうか。赤身の部分もスネなどとくらべると、色が浅いです。

上記の原材料を1度粗挽きミンチにかけます。

こんなミンチ、お店で販売してたらクレームものですよね。脂身の多さが一発でわかります。

それではこのミンチをもう一度粗挽きミンチにかけてみましょう。


また少し脂身っぽいのが残ってますが、なんだかとっても赤身の多いミンチになりました。

もう一度粗挽きミンチにかけてみます。

なんと脂身はほとんど消えて見えます。
もともとの赤身がそんなに色が濃いものでなかったので、不自然なピンク色になってますが、知らないひとがみたら、「まあ、きれいなミンチ♡ 脂身も少なくてよさそう!」となるのではないでしょうか。

今回の秘密の結論は

「脂身は消せる。」

40%~50%の脂身なんてたやすいもの。70%の脂身も消せるということです。

糖質制限食を理解されている方は脂身に対する理解もあり、「なんだこれで安ければいいじゃないか」と思うかもしれません(笑)
でもちょっとやりすぎですよね。

<<重要>>
今回のミンチはあくまでも自家用です。 当店の販売しているミンチは基本的には脂身比率5%程度です。
ケトジェニックミンチは30%に設定しています。
鹿児島放牧黒豚のミンチも脂身比率は高く10%程度です。黒豚は脂身がおいしいですからね。

さて、また気が向いたら、ミンチの秘密の続編を書きます。
いっぱいありすぎて・・・