ローカーボダイエットをするとイライラするとか、肉食べすぎると攻撃的になるとか、そんな話題を良く耳にします。
たしかに私も糖質制限食を始めて最初の1ヶ月は毎日過ごすのにとてもイライラしていた記憶があります。
ひとつ確かに言えることは、糖質制限前よりも圧倒的にイライラは減っています。いえ、今はほとんどなくなったといってもいいと思います。
いろいろな悩みが四六時中、頭の中を渦巻いていた感じがします。
糖質制限前の私は多少短期なところもあって、耐えられないことがあるとすぐ爆発していました。
そんなことがウソだったかのように、糖質制限食を始めて、MEC食中心で、朝はココナッツオイルコーヒーだけの生活で、本当に穏やかな生活を送っています。
今はあまり悩まなくなり、目の前の課題にガシガシ取り組むことが多くなりました。イライラする暇が無くなったともいえるかもしれません。また今度どんな商売を展開していこうかと考える時間は楽しいひとときになりました。
本を読む時間もかなり取れるようになり、また集中力がまして、疲れ知らずで読み続けることができるようにもなりました。
夫婦仲も良くなるというもんです(笑)
面白いことに昨年12月に一旦スタンダード糖質制限へゆるめて、1月にスーパー糖質制限に戻したときに、最初の3日間は自分でもわかるくらいイライラしました。
ただ3日間ですぐにお腹周りが痩せ始め、停滞してた減量にスイッチが入るのを確認したとたんイライラが収まりました。
イライラもすべて糖質代謝のなせる技なのかもしれません。
糖質制限ダイエットのイライラの原因は?
かといって糖質を抜けばすぐイライラがなくなるのかというとそうでもありません。
私自身を例にイライラの原因を探ると
- 炭水化物を求めてイライラ
- 料理パターンが少なくてイライラ
- パワー不足でイライラ
に集約できると思います。
炭水化物を求めてイライラ
みなさんご存知の通り、糖質制限食で抜かなければならないのは「砂糖」などの甘いものだけではありません。
糖質制限を始めてみようというひとは糖質を「甘いもの」くらいにしか認識していない場合が多いです。
それが「お米」、「パン」、「麺類」などの主食だとわかり、「じゃがいも」、「コーン」までに及ぶと、ほとんどのケースで「あ、それ俺だめだわ、だってご飯大好きだもん」と拒絶反応を見せます。
それを乗り越えたとしても、やはり昨日まで食生活の中心だった主食を抜くのはとても大変です。
ご飯などの主食が無く、おかずだけというのはやはり味気ないものです。 「ちょっとくらいいいだろう」と「やはりだめだ」という気持ちに挟まれてイライラしてしまいます。
また糖質制限な食品もいまだ少ないのが現状です。このあたりもイライラが増す原因だと思います。
料理パターンが少なくてイライラ
炭水化物中心の生活だとおかずはどうしても味付けは甘すぎたり、濃すぎたりします。
たっぷり甘いタレのかかったお肉一切れで「俺はごはん3杯も食べれる!」と豪語していたのですから。
糖質制限ダイエットでは肉、卵、チーズ、野菜が食事のメインになります。魚でもいいのですが。
まして今まで食材をおいしく味付けしてくれた小麦粉や砂糖などはアウトです。
となると最初に思いつくのは「ただ、ただ、焼く」だけです。
塩コショウで焼くのみ。
味がワンパターンになりますね。
そんな食生活をこれから続けなければいけないのかと思うと、とてもイライラします。
パワー不足でイライラ
これまでとまったく異なる食生活を送るわけです。普通のひとは主にグルコース(ぶどう糖)を燃焼させるという「糖質代謝」でエネルギーを作って生命を維持しています。
「脳みそはグルコースで動いている」と信じこんでいます。 「毎朝かならず主食を食べなさい」と刷り込まれてきています。
※グルコースは糖質です。
そんな食生活から急に糖質を抜くわけですから、最初は体がエネルギーをうまく作れず、また利用できません。
「本当に糖質を抜いて大丈夫なのか」という気持ちがつきまとい、イライラしてしまいます。
実はこれは多くの場合、糖質制限のつもりがただの「食事制限、カロリー制限」になってしまっているところから起きています。
イライラ解消法
イライラを根本的になくすにはエネルギーを生み出すエンジンを「脂質代謝」に切り替えなければなりません。
またその頃には味蕾も変化し、甘いものを受けつけなくなるでしょう。
糖質制限前まで自分が食べていたものが「なんてこんな甘いものを食べてたんだ」と気づくはずです。
ここまでくれば、糖質制限ダイエットは成功すると思います。
糖質制限ダイエットにとって減量は付随するものです。それよりも寧ろ、薬に頼らない、体・脳ともに健康的な体を作り上げることです。
体重は落ちなくても、体と脳の変化にびっくりすると思います。
イライラを解消する方法としては、
- 糖質制限に詳しくなる
- お料理好きになる
- コンビニを活用する
- 噛むことによって食事時間を増やす
- 糖質制限仲間を増やす
が上げられます。
糖質制限に詳しくなる
糖質制限は栄養学、生化学に基づいた正しいダイエット法だと思います。
ただし、いままで刷り込まれてきたものを取り除かなければなりません。糖質制限の本を読んで、きちんと理解したうえではじめることがイライラを減らす肝心なことです。
脂質代謝に切り替われば、細胞のミトコンドリアが脂肪を燃やしエネルギーに変えます。
これはグルコースが同じミトコンドリアでエネルギーになるときよりも非常に効率が良いものです。
またケトン体と呼ばれるものを産生されやすくなり、脳みそのエネルギーになります。
また最低限のグルコースは糖新生で脂肪などから肝臓で作られます。これがあれば低血糖になることも基本的にありません。
こうした仕組みをきちんと理解しておけば、不安は取り除かれ、前に向かっていくだけです。
お料理好きになる
糖質制限食をはじめるときに問題なのは、ずばり食事です。
朝きっちりとご飯やパンを食べていたひとにすれば、いきなり食べるものがなくなってしまいます。
肉、卵、チーズ、魚、野菜は食べていいといわれても、それをどう調理すればいいのかわからなくなります。
肉卵チーズの料理をポンと目の前に出されても「これ本当に体にいいの?」と感じます。
糖質制限に詳しくなって、そうした不安を取り除くのはとても大切ですが、一番は「料理が好きになる」ことだと思います。
恐らく多くのひとが「ブロック肉」を自分で食べたことがないと思います。
牛であれ、豚であれ、鶏であれ、ブロック肉をうまく焼き上げるのはとてもむずかしいです。
「今日はどんなふうに焼いてやろうか」と料理自体をたのしくするのも手です。
それから徐々にレパートリーを増やしていけばよいと思います。
コンビニを活用する
また仕事がら外食が多くなるひとは、どうしても炭水化物中心の食事が待ち受けています。
糖質制限メニューのある飲食店はまだまだ少ないのが現状です。
飲食店のメニューからご飯だけぬけば、十分な糖質制限になるのですが、どうしても物足りなくなります。
おかずを増やせば、金額が嵩んでしまいます。
こうなるとどうしてもイライラします。
これを解消するのがコンビニです。主食なしのランチのあとに、コンビニで塩ゆでたまごがチーズ、もしくはアーモンドなんかを買って、もぐもぐすることで物足りなさが解消できると思います。
また夕飯のお肉や魚に添えるサラダなどはコンビニで手軽にてにはいります。
自分の焼いたお肉がサラダで彩られれば、イライラも減ります。
いずれ糖質制限がうまくいけば、いままでよりも圧倒的に少ない食事量でも満足感が得られます。むしろコストパフォーマンスは良くなります。
噛むことによって食事の満足度を増やす
食事からの満足度は噛むことによっても増します。
たいていの場合、太ってる人間の間での合言葉では「ごはんは飲み物」です。「カレーライスは飲み物」(笑)
食事の1時間後にはまたなにか摘んでいます。
食事は慌ててかき込むのではなく、ゆっくり噛んで食べることが重要です。
そうすることで食事の満足感もあがり、また代謝も上がっていく好循環が生まれます。
糖質制限仲間を増やす
糖質制限仲間を増やすことはとても重要です。フェイスブックなどにもいろいろなグループがあり、活動をおこなっています。
またご自分のお住まいの地域にもそんな仲間がいると思います。
こうした仲間の作る料理を参考にしたり、成功例や失敗例の意見を交わすことはとても大切です。
糖質制限食による「イライラ」は確かに起きます。その度合は、糖質制限食をはじめることになった理由によって大きくことなります。
このイライラ解消こそが糖質制限を成功に導く鍵です。