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ヒトの健康を損なってきた致命的な間違い。

最近よくこの低糖質お好み焼きを作ります。材料は豚バラ肉と卵とキャベツを混ぜて焼くのみ。糖質らしいものはソースだけです。家族全員もりもり食べます。

ぜひ試してみてください。

本題に入ります。

栄養学や生物学などいろんな本を読みます。今は「牛乳とタマゴの科学」というブルーバックス本を呼んでいます。

肉や牛乳、卵と私たちの健康についてとても興味深く書いてあります。とても良い本です。

だけどです。そんな本でも深刻な間違いがあるんです。昔の本じゃないですよ。2013年に書かれた学者の本です。

「三大栄養素の中には体内でつくれないものがある。その代表がブドウ糖である。〜以下略」

致命的です。そしてこの間違いが、栄養学、医学のの間で根付いてしまっています。そしてそれが、生活習慣病の蔓延を引き起こし、莫大な社会保障費を私たちが負担している根本的な原因です。

どこが間違いかわかりますか?

まず、ブドウ糖は人間の肝臓(わずかに腎臓)で糖新生によって作られます。必須栄養素ではありません。

さらに三大栄養素でもありません。ビタミン、ミネラルなどの微量栄養素です。さらにいえば、気にしなくても不足することのない、逆に過剰になりやすい栄養素です。栄養素とすること自体無意味かもしれません。糖新生で十分まかなえる摂取する必要のないものです。

過剰な糖質は肥満やがんなどの生活習慣病を引き起こします。

この間違いが正されない限り、私たちは間違った栄養学にもとづく食生活を指導されつづけることになるのです。

さらにゆうとこの本にはもう一つ重大な誤りがあります。それは読んで探してみてくださいね♪

反芻動物の栄養生理学 その2

学長です。

月末のメルマガを発行いたしました。
セールは11月27日10時から29日23時までです♪

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今月の特集コーナーは、

反芻動物の栄養生理学 その2」です。
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今回のその2は少し内容が中途半端なのですが、来月に続く要となります。

辛抱して読んでくださいね(笑)

人間と家畜のタンパク質な関係

人間の体の20%はタンパク質でできています。

タンパク質は20種類のアミノ酸で作られています。
たった20種類のアミノ酸の並び方ひとつで、2万5千種類ものタンパク質が作られ、私たちが健康に生きていくように機能しています。

私たちは一日に体重x1.0gほどのタンパク質(アミノ酸)を摂取するのがよいとされています。
(もちろん動物性脂肪もきっちりとる必要があります。)

一番効率よくタンパク質を摂取できるものは・・・

そう、肉ですね(笑)

ですが、世の中そんな簡単ではありません。
タンパク質はいつの時代でも足りていないようです。タンパク質不足からさまざまな体の不調が起きています。

タンパク質を構成するアミノ酸は工業的に生産することが可能です。こうしたアミノ酸を利用して、栄養補助食品が作られています。またアミノ酸は「おいしさ」を感じるためにも大切なのです。そう、味の〇ですね。

ちなみに世界でもっとも作られているアミノ酸は「グルタミン酸」です。ナトリウムと結合させてグルタミン酸ナトリウムになるとおいしいアレになります。
チーズ作りにおいても、微生物発酵により生じたグルタミン酸に塩が結合することで、グルタミン酸ナトリウムができます。チーズがおいしい理由のひとつですね。

次に多いのが飼料用のリジンです。 その次は「アスパラギン酸」と「フェルアラニン」というアミノ酸です。この2つのアミノ酸がくっつくとなにができるか知ってます?

「アステルパーム」です(笑)

生産量第2位の「リジン」はなぜ家畜の飼料用に大量に作られているのでしょう。

牛、豚、鶏などの、多くの家畜がトウモロコシ、麦、米などの穀物をメインに給餌されます。 これらの飼料においては、成分のほとんどが糖質です。タンパク質においては絶対量がそもそも少ない上に、アミノ酸バランスが悪いという欠点があります。
アミノ酸バランスを悪化させている一番大きな原因(第一制限アミノ酸)がリジンです。
こうなると、家畜はあまり大きく成長できません。経営的にみると厳しいものになります。
家畜を大きくするために、リジンを補うのです。一部大豆かすや魚かすなどでも補うことができます。ほとんどのケースで、このように穀物だけでは足りないアミノ酸を補うように飼料設計がなされています。

これは人間にとっても同じことです。穀物だけでは必要な栄養素がたりません。それよりも、血糖値を急上昇させる糖質が多分に含まれています。グルテンなどの人間にあまりあわないタンパク質も含まれている場合もあります。

牛は反芻動物です。九州食肉学問所では大分県内の農家と協力して、牧草で育てる「九州牧草牛」プロジェクトを行っています。このプロジェクトを通していえるのは、(子牛期を除き)牧草のみで育てた牛には「マメ科・イネ科の牧草、そして岩塩の飼料だけでも、健康的に成長していく」ということです。もちろん、霜降りたっぷりのお肉にはなりませんが。 これは反芻動物(詳しくは別の機会で)だからできることで、人間が牧草や野菜だけでいきていこうとすると、絶対的に栄養素が不足します。決定的なことに、反芻動物は、牧草に含まれる糖質を糖質として吸収するのではないということです。微生物の力を借りて、脂肪酸として吸収するのです。牧草を食べている牛は小腸におけるグルコース吸収能力が退化します。逆に穀物を与え続けると、グルコース吸収能力はのこったままとなります。こうなると、霜降りたっぷりに大きく成長しますが病気になりやすくなります。

牧草にしろ、穀物にしろ、人間が健康でいきていくための栄養源としては【不完全】です。 この不完全さを補ってくれるのが、家畜です。家畜のタンパク質は人間にふさわしいものです。その他ミネラル類においても十分です(ビタミンCは不足気味になりますが)。 なによりも糖質が低く、血糖値の急上昇を招きません。

家畜は人間が消化できないセルロースや、栄養価の低い穀物を、人間が健康的にいきていく上で必要な栄養素に作り上げてくれるという大切な食糧源です。
このことを念頭においた農業政策を進めていかなければなりません。
ひとことで言えば、国策としての飼料米づくりです。 米需給調整としての飼料米作りではなく、大増産しなければなりません。 人間の主食としての家畜を増産するためです。 また家畜の増産においては、薬品の使用を極力おさえなければなりません。そのためには今の我々が常識としている「おいしさ」は一旦脇において、健康的な家畜を作る必要があります。

12/25付けの日経新聞によると、薬が効かない耐性菌への最終治療薬とされる「抗生物質コリスチン」に耐性のある大腸菌が東京都内で販売された豚肉や鳥肉から検出されたそうです。

また同日付の同じ紙面には、「30代糖尿病男性、疾患リスク18倍」とあります。心筋梗塞や狭心症などの虚血性心疾患を発症するリスクが、血糖値が正常な男性の18倍との研究結果がでたと発表されました。
糖尿病と診断された方は、糖質制限食を実施すれば、ある程度の予防は可能になってくるでしょう。それよりも、血糖値の乱降下は健康(だと信じている)なひとでも起きており、40代以降になって、急に影響がでてくる可能性がでてきます。 また子供においても、糖質過剰は多くの疾患(薬物依存やADHDなど)と結びついています。

もはや一刻の猶予もありません。糖質を含む製品には課税(糖質&脂質が高い製品にはさらに重い課税)をし、それを財源の一部として、飼料用穀物、牧草の増産をし、畜産の振興を図る必要性があります。
これこそが、日本人の健康を取り戻し、社会保障費を大幅に削減する方法です。

九州食肉学問所はそのために肉屋であり続けます。

「糖質制限が子供を救う」が出版されました。

尊敬する三島塾の三島先生が書籍「糖質制限が子供を救う」を出版されました。

かなりの難産だったようです。
日本中の子供たちをきっと救うことになるでしょう。

私は血糖値があがるとイライラがすごく、すぐカッとなるタイプ。振り返ってみるとそれは子供の頃からそうでした。

そして太る能力が高いので、少しでも糖質が多いと、みごとに脂肪として蓄えます(笑)

これがわかったのも 、糖質制限に出会えたおかげです。

いま巷で話題になっている子供の問題行動の多くは、「糖質制限」することでかならず治ると思います。

マスコミによって、糖質制限は『流行りの痩せるためのダイエット食扱い』されています。その背景には、コメ農家、製菓業などの多くの関係者に配慮した取り扱いしかできないことがあります。

医者も「過度な糖質制限はよくない」とか「長期的なエビデンスがない」とかアホなことをいいます。食事で病気が治ったら、医者は収入が激減しかねないからです。自分たちは糖質制限してるくせに。

これでは糖質制限の本当のすごさは理解されないまままになってしまうでしょう。過去何度もそうされてきたように。

糖質制限の本質は「健康で楽しくいきていくために必要な食事となにか」を真剣に考えさせてくれることにあります。

カロリー理論はすでに崩壊しています。薬をのんでも病気は治りません。カロリー制限や運動は一時的な効果しかありません。

要は食事なのです。

自律神経系をむやみにゆさぶらない–健康の秘訣

自律神経系というものがあります。
ヒトが自由にコントロールできない、自律している。
そんな神経系です。

自律神経系はヒトの生活と密接に関係していて、なにかのイベントに対して、
ヒトの恒常性を保つように働きます。必要なホルモンの分泌を促して、体調をコントロールしようとします。

肉体的や精神的に強いストレスを受けると、
自律神経系のうち、交感神経が刺激されます。

瞳孔はひらき、心臓の動きは活発になります。
まさに戦うモードになります。

怪我をしても出血量を減らすため、血管は収縮します。
ご飯食べてる場合じゃないので、腸の運動は抑制されます。
ちょっとおトイレに・・・といっている場合でもないので、排尿も抑制されます(笑)

そしてなによりも、「血糖値をあげる」ためのホルモンが過剰に分泌されます。
グルカゴンやアドレナリンですね。

血糖値を測定したことのあるひとはわかると思いますが、
ストレスを受けているときに血糖値を図ると、正常なひとでも140を超えていたりします。
(血はでにくいですが(笑)

こういったホルモンは蓄えられていたグリコーゲンを分解することで血糖に変えたり、
肝臓の糖新制を活発にして、血糖値をあげます。

そう、人間は糖質を取らなくても、十分すぎるほどの血糖値を上昇させることができるのです。

交感神経の反対が、副交感神経の刺激です。

糖質の多い食事をとると、副交感神経が刺激されます。
交感神経系の刺激により血糖値があがったあとも、副交感神経が刺激されます。

瞳孔はしぼみ、心臓の鼓動は落ち着きます。
逆に腸は運動が促進され、消化がよくなります。

そしてなによりも、血糖値をさげるための唯一ホルモン「インスリン」が過剰に分泌され、
血糖値をせっせと脂肪に変えて蓄えていくのです。

ストレスや糖質摂取で、交感神経や副交感神経が過剰に刺激されると
その行きつく先は血糖値の急上昇です。
そしてインスリンの過剰分泌→肥満→糖尿病です。

血糖値の急上昇を繰り返した結果、肥満になる方は
「太る能力が強い」といえます。

「太る能力が弱い」ひとはどうなるのでしょう。

細胞は糖の処理を行うため、細胞をがん化するかもしれません。

がん化した細胞が糖をエネルギーとしているのは知られた話です。

しかし最近では解糖系という糖代謝の亢進が、細胞をがん化するということが示唆され始めています。

日々受けるストレスが多い上に、食事の糖質が多い方はつねに糖代謝が優勢になります。

これをさけるにはどうすればいいか。

そうタンパク質・脂質中心の食事ですね♪
もちろん糖質制限食のことです。

タンパク質・脂質中心の食事は、中庸です。自律神経系をむやみに揺さぶることがありません。

免疫力も強くなり、ストレスにも強くなります。

実際にわたしがそうでした。

ここ2年、風邪をひいて熱がでて寝込んだりしていません。 

歯垢もたまりません。

穏やかな心もちで、ストレスにも強くなりました。

食事のあとに眠くなりません。

朝から晩まで元気いっぱい。

糖質制限食はブームだ!危険だ!エビデンスがない!など根拠のない批判に日夜さらされています。

ですが、日を追うにつれ、刺激的なことが判明してきています。

かたくなに糖質制限食を否定してきた日本糖尿病学会のトップが、みずから糖質制限食の実践者となりました。またゆるい糖質制限食を提唱してきた方がケトン体の有用性について認めました。

これからはきちんとしたデータがでてきて、糖質制限食の有効性が裏付けられていくと思います。

参考文献
「Is there a role for carbohydrate restriction in the treatment and prevention of cancer?」
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3267662/#B1

ラードの可能性をさぐる旅にでかけます。

といってもほんとに旅にでるわけではないですが。

40歳を超えると、体のいろいろな箇所で不調を唱えるひとが多くなってきます。

かくゆう私も、42歳の夏に、立ち上がることができなくなるまで、なにかあると「薬」に頼っていました。

胃が痛い→胃腸薬、ガスター10
風邪気味→風邪薬
朝起きれない→栄養ドリンクもしくはコカ・コーラ(笑)

幸い?にもお医者さんにかかることはなかったのですが、ごまかしごまかし生きていたような40代の始まりでした。

お蔭さまで、いまでは薬を飲むことはまったくなくなりました。

ここ2年ほどは体調も抜群です! 風邪をひいて寝込むことなんてまったくありません。
しかも快便です(笑)

しかしながら、最近FBの投稿をみていて、どうも気になるのが「健康不良」な内容の投稿。

・風邪で体調くずした。
・ぎっくり腰になった。
・突発性難聴になった。
・入院して点滴した。

などなど。
とくに女性にそのような投稿が多い感じがしています。

「がん」にかかわる投稿も多くみかけます。
白血病、大腸がん、その他もろもろ。若い人の癌もかなり増えてる感じがします。

その中で特に多いのが「乳がん」。
芸能人の乳がんのニュースもですが、長年連れ添った大切なパートナーである奥様が乳がんになったという話を聞くと、心が苦しくなります。

また「不妊治療」についても、いろんなところで耳にします。

そんな感じでいたところ、大好きなブルーバックスからタイムリーな新書が。

男性で読むひとはあまりいないだろうけど・・・

今年一番驚いたこと

本を読んでいて、今年一番驚きました。もうびっくりしました。
女性生殖器
卵巣と卵管。つながってるものだとばっかり思ってました。

実はつながってないのだそうです。

これには驚きました。

卵巣の中でそだった卵子(卵胞)は、卵巣の壁をけ破って、外に飛び出(排卵)します(これもすごい)。

しかし卵巣と卵管(人間の腕みたいなところ)はつながっていません。

どうするかというと、卵管の先の手みたいな卵管采が、卵巣から飛び出た卵子をキャッチするようです。

つまり、卵巣から飛び出した卵子は一瞬お腹の中(腹腔)に飛び出すわけです・・・

そのため右の卵巣を飛び出した卵子が左の卵管采にキャッチされることもあるらしいのです・・・驚きです(しつこい?

人間以外の哺乳類では卵巣と卵管はつながってて、そんなことないらしいのです。・・・これは人間が明らかな発情期をみせないのと関係あるのでしょうか?

そして卵子は一生分が、生まれる前の胎児のときにできてしまい、その後は減る一方で、増えることはないらしいのです。作られた卵子は時期がくるまで眠っていて、順番がくると目覚めて、排卵にむけてがんばるようです。そのほとんどは途中でなくなってしまうようですが。

常識だったのでしょうね・・・知らないのはおっさん(私)だけ?だったのでしょうか(笑)

精子もすごい

男性生殖器で作られる精子。これも壮絶な運命をたどるようです。

卵子は1日30個ほど!(1年間1000個近く)で眠りから覚め、、その中でも順調に育った卵子1個が排卵に向かいます。
その卵子が運よく卵管(卵管膨大部)で精子とであうと、めでたく受精となります。
1回の射精で6000万個以上の精子が放出されるらしいのですが、女性器内は弱酸性のため、卵子までたどり着く精子はごくわずか。

精子

そして卵子にたどり着いた精子たちの頭部からは酵素がでて、卵子の殻をやぶるそうです。

最後の最後で、卵子の殻破り競争があるようです。

そして一番最初に殻を壊して卵子にたどりついた精子が受精という名誉にあずかれるんですね。

卵子にたどり着けなかった精子の運命もかわいそうなのですが、受精に成功した精子も大変なことになります。

受精の瞬間、精子の中心体とミトコンドリアが切り離されるそうです。

ミトコンドリアは精子にエネルギーを供給するエンジンです。

それが切り離されてしまうのです。
※余談ですが、精子の首根っこを押さえると、精子は動かなくなるそうです。

受精後、メスに食べられてしまうオスな気持ちですね。

その結果、受精卵は遺伝子は母と父から半分ずつ受け継ぐのですが、ミトコンドリアDNAは母親のミトコンドリア遺伝子だけを引き継いだものになります。
ヒトのミトコンドリアの遺伝子は女系なんですね。

ホルモン大切

卵子が無事育ち、めでたく精子とであって受精し、子宮の中で着床して、赤ちゃんが生まれるまでは、多くのホルモンが関係しています。

また女性の乳がんもホルモン、特にホルモンとの関係が深いようです。

それらのホルモンで重要なのは性ホルモンと呼ばれるものです。男性ホルモンとか女性ホルモンとかのアレです。
代表的なものは、プロゲステロン、エストロゲン、テストテロンなどですね。

性ホルモンというのは、ステロイドホルモンです。

ステロイドホルモンということは原料がコレステロールであることを意味してます。

コレステロールは動物性脂肪の中に多く含まれています。

動物性脂肪といえば、そう、ラードですよね(強引

コレステロール自体は肝臓の中で合成されます。
食事から摂取したコレステロールは必ずしも、体内のコレステロールにはならないともいわれています。肝臓で調整されるからです・

しかしながら、女性多くはコレステロールを多く含む動物性脂肪はできる限り避けたいというのが現状のようです。
栄養素の中で一番脂肪に変わりやすいのは、炭水化物なんですけどねぇ。

こうした動物性脂肪への忌避が、体内でのコレステロール不足(ホルモン分泌不足)を起こしている気もします。

もう少し、本を読み進めてみて、またブログにまとめたいと思います。