Contents
- 1 1 植物油はωー6リノール酸が高すぎる。
- 2 2 リノール酸は細胞膜(Cell Membranes)を作る。
- 3 3 リノール酸は酸化ストレス(Oxidative Stress)を増やし、内皮機能不全(Endothelial Dysfunction)をもたらす
- 4 4 LDLを下げるが、HDLもさげてしまう。
- 5 5 酸化型低密度リポ蛋白質(Oxidised LDL Lipoproteins)が増える
- 6 6 いくつかの研究が、心疾患と死亡リスクを高めると指摘
- 7 7 料理を台無しにする
- 8 8 がんリスクを高める
- 9 9 凶暴になる
- 10 10 高度に精製され、なんの貴重な栄養価もない。
- 11 11 トランス脂肪酸が多い
糖質だけではなく脂質についても我々が常識としていたことが覆されようとしています。
脂質のなかでも動物性脂肪は1950年代に心疾患増加の原因ではないかと疑われ、1977年にアメリカ議会でそれが支持され、「殺人脂」とされました。
その代替品で安くでまわった精製度の高い植物油は実際に心疾患の発生を抑えることはありませんでした。むしろ、糖尿病や肥満は増えていきました。 たしかに心疾患による死亡率は低くなったのですが、これは医療の進化によるものです。
11 Serious Concerns About Vegetable Oils (No. 2 is Scary) の要約です。
植物油(とくに精製度の高い白絞油、菜種(キャノーラ)油、紅花油、大豆油、ひまわり油など)
多価不飽和脂肪酸(オメガ6系が多く、トランス脂肪酸も多い油。これらについての11の懸念ということです。
植物油はコレステロール値をさげ、心疾患を妨げると言われてきましたが・・・実は深刻な懸念があるようです。
11項目に分かれていますが、もっとまとめられただろうよと思いながら、簡単に訳して行きたいと思います。
1 植物油はωー6リノール酸が高すぎる。
あくまでもバランスの問題ですが、植物油などのω-6系の脂肪酸を取り過ぎな傾向にあります。
2 リノール酸は細胞膜(Cell Membranes)を作る。
リノール酸の過剰摂取は体の細胞の構造的へ変化をもたらします。体の構成要素としての細胞膜を作ると同時に脂肪細胞も集積していまうとのことです。
3 リノール酸は酸化ストレス(Oxidative Stress)を増やし、内皮機能不全(Endothelial Dysfunction)をもたらす
wikiによると
酸化ストレス(酸化ストレス’、Oxidative stress)とは活性酸素が産生され障害作用を発現する生体作用と、生体システムが直接活性酸素を解毒したり、生じた障害を修復する生体作用との間で均衡が崩れた状態のことである。生体組織の通常の酸化還元状態が乱されると、過酸化物やフリーラジカルが産生され、タンパク質、脂質そしてDNAが障害されることで、さまざまな細胞内器官が障害を受ける。
とあります。
リノール酸はその構造からこれらを高めてしまうようです。
4 LDLを下げるが、HDLもさげてしまう。
ある程度高めのHDLなことは心疾患のリスクを下げます。リノール酸は悪玉コレステロールと言われるLDLを下げる一方で、善玉コレステロールHDLもゆるやかですが下げてしまうようです。
5 酸化型低密度リポ蛋白質(Oxidised LDL Lipoproteins)が増える
LDLはコレステロールと覆われがちですが、実は低密度リポタンパク質(Low Density Lipoprotein)の略です。
この低密度リポタンパク質が酸化され、ox-LDLに変化することで、心疾患のリスクが高まるそうです。
植物油の摂取はこの酸化を助長するとのこと。
6 いくつかの研究が、心疾患と死亡リスクを高めると指摘
論争はまだまだあるようですが、そのような研究が出てきているようです。
ω-6脂肪酸をより多く摂取したグループで心疾患のリスクが16%アップしたとのこと。
7 料理を台無しにする
植物油に含まれる多価不飽和脂肪酸は酸化しやすいという特徴があります。揚げ物油の酸化は早いですよね。
特にこれらの油が加熱されたときに起きやすいです。加熱調理には使わないほうがいいとのことです。
これらが蒸発した期待をとりこむと肺がんのリスクもたかまるようです。
飽和脂肪酸(バターやラード)、一価不飽和脂肪酸(オリーブ油、牛脂、ラード)が加熱にも強く安定しています。加熱調理にはこちらですね。
8 がんリスクを高める
高度に精製された植物油は、細胞膜に留まり、酸化ダメージを与えやすようです。
細胞ないの重要な分子を傷つけます。たんぱく質やDNAも傷つけます。それががんのリスクを高めます。
9 凶暴になる
研究結果が示しているのは植物油の消費と暴力的な行為には強い相関関係があることが指摘されています。
脳みその80&は脂肪でできています。そのほとんどがω-3とω-6です。そのバランスがくずれ、ω-6の摂取がふえると脳みその機能に影響をあたえるそうです。
10 高度に精製され、なんの貴重な栄養価もない。
加工度の低い食品には栄養が満点で、加工食品よりも健康的です。ほとんどの植物油が高度に精製されています。
危険な化学反応、漂白(bleaching)、脱臭(deodorizing)、猛毒の溶剤ヘキサン(toxic solvent hexane)を使って精製され、ほとんどの栄養価が取り除かれます。
11 トランス脂肪酸が多い
トランス脂肪酸はいうまでもなく危険です。
エキストラバージンオイル、ココナッツオイル、牧草牛のバターがおすすめとのことです。
ただ実際は植物油は入手しやすい油ですので、うまく付き合っていきたいですね。