ケトジェニックダイエットは減量できるにもかかわらず食欲を抑える
「Review:Ketogenic diets suppress appetite despite weight loss」
Medical Press
の要約です。
なんとも魅力的なタイトルですね。
ケトジェニックダイエットとは、ロバート・アトキンス博士が考案したダイエット法に源流があります。低炭水化物(ローカーボ)ダイエット、低糖質ダイエット、MEC食(肉卵チーズ)ダイエットなどが含まれます。
要は糖質の摂取を出来る限り少なくして、脂肪酸からケトン体の代謝を促して脂肪を燃やしながら減量していきます。カロリー制限もなく、糖質以外はきちんと取れるのでフラストレーションもたまりません。
オーストラリアのシドニー大学のアリス・ギブソンらの研究で、低エネルギーダイエット(VLEDs)とケトジェニックダイエット(KLCDs)が食欲に及ぼす影響を調べました。
VLEDsでダイエットした個人らは空腹をあまり感じず、満腹感や飽満感を感じたそうです。
KLCDsでダイエットした人々は食欲までも減ったことがわかりました。
一般的には低エネルギーダイエット(カロリー制限)は肥満の人々の食欲を増進しますが
ケトジェニックダイエットでは空腹をよりかんじさせず、満足感も高く、減量もできるとのことです。
※VLEDsで減量がどうだったのかという記述はありません。
ケトジェニックダイエットと食欲の抑制については今後もさらなる研究が続けられるそうです。
最後の一文がちょっと気になりますが。
「Several authors disclosed financial ties to pharmaceutical and biomedical companies and organizations in the food and nutrition industry.」