The Telegraph(英国)の記事
「High fat diets not as dangerous as high carbohydrate plans, claim scientists」
の要約です。
オハイオ大学は高脂肪な食事では血中の脂肪濃度を増加させない、高炭水化物な食事が血中の脂肪濃度を増加させるのだという研究結果をまとめました。
先日書いた記事「飽和脂肪酸の時代が到来」も同じオハイオ大学の研究結果なので、同じソースをもとにしているかもしれません。
NHS(国民保険サービス事業,英国)の推奨するガイドラインの3倍の飽和脂肪酸を摂取しても安全だということです。 ダイエット目的で避けてきたバターやチーズ、肉にクリームは避ける必要がありません。
NHSのガイドラインでは一日に30g以上(女性は20g)の飽和脂肪酸を摂取しないようにとあります。
飽和脂肪酸(バターやラード、ココナッツオイル)は血中のコントロールを上昇させ、心臓病のリスクを高めるとあるようです。
イギリスにいた私の体験からすると、イギリスの方々(とくにマダム)は若いころは痩せていても、歳とともに見事にお腹とおしりがぶっくりとしてきます。
その当時は遺伝なんだろうなとしか考えていなかったのですが、いま考えると、
・甘いもの食べ過ぎ(チョコレート、砂糖たっぷりのミルクティー)
・炭水化物とりすぎ(チップスや、クッキー、そして冷凍食品)
・ビールのみすぎ
と糖質の摂取量がかなり多い国だったのだろうとあらためて思います。
話はもどります。
飽和脂肪酸の食事からの摂取を増やしたボランティアの血中脂肪濃度は増加ぜず、代謝により素早くエネルギーに代わったと思われるそうです。
コレステロール値には変化がなかったそうです。
対照的に、炭水化物の摂取を増やしたら、血中の危険な脂肪酸(パルミトレイン酸, Palmitoleic acid)の値が増加したそうです。これは2型糖尿病や心臓病に強いつながりがあります。
※パルミトレイン酸は肥満(Obesity)や炎症(Imflammation)、インスリン抵抗性(Insulin Resistance)、耐糖能異常(Impaired Glucose Tolerance)、メタボリックシンドローム(Metabolic Syndrome)、2型糖尿病(Type2-diabetes)、心臓病(Heart Disease)、前立腺がん(Prostate Cancer)のリスクを高めます。
オハイオ大学のジェフボレック氏によると
低炭水化物な食事をしているとき、体は優先的に飽和脂肪酸を燃焼させる。
とのことです。
さらに
実験前よりも二倍の飽和脂肪酸を摂取したほと人々の血中の脂肪濃度はほとんどの低下した。さらに他の主要な危険要因も改善した。
薬以上に薬らしい(笑)
日常的に摂取する飽和脂肪酸と心臓病にまったく関連はない。だけど、ガイドラインは飽和脂肪酸を制限するように主張する。これは科学的でないし、かしこくもなし。
とのことです。